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Holux M-241のトラックデータをNavin'Youの走行パスに変換する。(測地系WGS84→Tokyo変換および緯度経度表示:度→度分秒の変換)

2012.02.22 00:00|PC

  今日の話題はHolux M-241のトラックデータ(軌跡)をNavin'Youで表示させる話題です。この目的を達成するためには、トラックデータの緯度経度を 1)世界測地系(WGS84)から日本測地系(Tokyo)への変換 2)緯度経度表示法:WGS84が主とする度表示(DEG表示:dd.ddd・・)からTokyo系が主とする度分秒表示(DMS表示:dd.mmss)への変換 の2つ変換が必要となります。世の中では、圧力などの単位が異常なまでも世界標準へと統一されているにもかかわらず、緯度経度の世界では2重の単位が残っている。日本でのこの世界の進歩が遅れていることを如実に物語っています。

●Holux M-241とNavin'Youのトラックデータの違い
  Holux M-241:世界(WGS84)測地系、度(DEG)表示(dd.dddddd、ddd.dddddd)
  Navin'You: 日本(Tokyo)測地系、度分秒(DMS)表示(dd.mm.ssss、ddd.mm.ssss)
  表示系の違いは一見見分けはつきませんが、小数点以下2桁の数字に60以上の数値があれば10進数表示(度:DEG表示)、59以下の数値しかない場合は60進数表示(度分秒:DMS表示)です。

●WGS84→Tokyoの変換
  緯度経度のデータが度(DEG)表示であれば、次の簡易変換式が使えます。ここより参照しました。結構正確な変換が出来ますのでご安心下さい。

  jy = wy * 1.000106961 - wx * 0.000017467 - 0.004602017
  jx = wx * 1.000083049 + wy * 0.000046047 - 0.010041046

    wy:世界測地系 緯度、wx:世界測地系経度
    jy:日本測地系 緯度、jx:日本測地系 経度

  変換ソフトを使う方法もあります。なぜか国土地理院にはなく、海上保安庁HPにWGS2TKYというソフトがダウンロードできます。このソフトはWGS→Tokyo、Tokyo→WGS双方の変換が可能です。また、txtファイルにした複数のデータを一括変換してくれる便利な機能もあります。実用上は上記の簡易法で充分です(最大誤差は5mとのことです)。

●緯度経度表示形式(度:DEG→度分秒:DMS)の変換
  この変換はExcelの表計算で行ないました。10進数を60進数に変換する式を作成しました。少々長い式ですが、緯度経度ともに同じ式です。

=INT(A1)+INT((A1-INT(A1))*0.6*100)/100+((A1-INT(A1))*0.6-INT((A1-INT(A1))*0.6*100)/100)*0.6

  ここで、A1とは変換前のデータがはいっているセルのことです。

●トラックデータのファイル形式の変換
  nyp2trkというソフトを使います。ここよりダウンロード出来ます。先人に感謝です。ここには4種類の変換ソフトが入っています。

     Nyp2trk.exe
     Trk2txt.exe (Txt2trk.exe、Nme2trk.exeと同一)
     Trk2drlg.exe
     Trk2log.exe

  あらかじめ、フォルダ内でDummyLog.idxをコピーし、そのファイルネームをDriveLog.idxと書き換えます。


●変換手順

 1)Holux M-241のトラックデータのエクスポート
  M-241付属のソフト:ezTour(Ver.2)を使って、トラックデータをtxt(csv)形式でエクスポート。仮に、ファイル名をdrive.csvとします。

 2)drive.csvをExcel上でWGS84→Tokyoへ変換
  Excelでdrive.csvを開き、緯度経度データを次式により変換する。

    = A1 * 1.000106961 - B1 * 0.000017467 - 0.004602017 ・・・・(a)
    = B1 * 1.000083049 + A1 * 0.000046047 - 0.010041046 ・・・・(b)

  ここで、A1には元の緯度データ、B1に元経度データが入っているとします。
  式(a)はC1に、式(b)はD1に入れておきます。C1にTokyo測地系の緯度、D1に経度が表示されます。

 3)緯度経度の表示形式の変換
 上でTokyo測地系に変換された表示形式は度(DEG)形式なので度分秒(DMS)へ意識へ変換します。上のExcelで、E1およびF1にそれぞれ式(c)、式(d)を入れます。

=INT(C1)+INT((C1-INT(C1))*0.6*100)/100+((C1-INT(C1))*0.6-INT((C1-INT(C1))*0.6*100)/100)*0.6・・式(c)
=INT(D1)+INT((D1-INT(D1))*0.6*100)/100+((D1-INT(D1))*0.6-INT((D1-INT(D1))*0.6*100)/100)*0.6・・式(d)

  これで、セルE1が緯度Tokyo(Format:DMS)、セルF1が経度Tokyo(Format:DMS)となります。E列、F列のデータを別の列へ【形式を選択して貼りつけ】(値と数値の書式(U))。

 4)上で貼り付けられた緯度経度のデータをNavin'You形式のExcelへコピーする
  Navin'You上でデータを認識させるには、緯度経度の他にフォーマットが決まっています。下図のフォーマットを作成して、3)の操作で変換させたデータをフォーマット上へペーストします。

ExcelFormat
         Navin'You走行パス形式のExcelフォーマット構造

  ここで、注意事項があります。Navin'Youでは日付データは上のようにdd/mm/yyyy形式になっています。ところが、ezTourでエクスポートされたM-241の日付データはyyyy/mm/dd形式なので、変更しておく必要があります。
  さらに、最後にNavin'You上で行なうdrlg2nyp作業で時刻が18時間進んでしまいます。従って、ここで日付時刻を18時間ほど遅らせておきます。時刻は、=A1-time(18,0,0)の計算式で処理できます。日付は日付変更を考慮して書き換えておきます。
  このようにして出来上がったExcelをdrive.csvとして保存します。

 5)ファイル名drive.csvをdrive.txtにする 
  拡張子をcsvからtxtにリネームする。機能が損なわれますとの注意は無視してOKだ!

 6)drive.txtをdrive.trkへ変換する
  drive.txtを、別のフォルダ内にあるTrk2txt.exeへドラッグ&ペーストすると、drive.txtがあるフォルダ上へdrive.trkが生成します。

 7)drive.trkをdrive.drlgへ変換する
・まずnyp2trkフォルダ内のDummyLog.idxのコピーを作り、それをDriveLog.idxとリネームします。
・6)の操作で生成したdrive.trkファイルをDriveLog.idxのあるフォルダ内のTrk2drlg.exeドラッグ&ペーストします。今度はTrk2drlg.exeのあるフォルダ内に、番号だけのファイルが生成します。このファイルがdrlgファイルです。ここの例では4が! 番号はこれまで実施した回数+1となります。

nyp1
Drive.trkをドラッグ&ペーストする前


trk2drlg2
 Drive.trkをTrk2drlg.exeにドラッグ&ペーストした直後
 

 8)drlgファイルをNavin'Youでnypファイルへ変換

 ・まずNavin' Youフォルダ内のDriveLogフォルダを開きます。
 ・DriveLogフォルダ内の全てのファイルを削除します。あらかじめ走行パスデータをパッケージにして保存します。
 ・空になったDriveLogフォルダに、nyp2trkフォルダ内にあるDummyLog.idxファイルをコピー&ペーストする。さらに、下図の通りdrlgファイル(4ファイル)を入れ込む。この状態で(フォルダを閉じても結構です)、Navin'Youを起動すると、nypファイルが生成します。

DriveLog
    DriveLogフォルダへDummyLog.idxと4を入れ込んだ図
 

 9)Navin'Youを立ち上げ、走行パスのデータを確認
  Navin'Youを立ち上げ、走行パスのデータを開くと、下図のように新しく A〜B という走行パスデータが出来ています。A〜Bは任意に書き換え可能です。

 

soukou
              新たに生成したNavin'You走行パス

 
  Holux ezTour(Ver.2)によるトラックデータの走行アニメーション

  Holux M-241付属のezTourは、webで展開されるgoogle map上でログ軌跡がアニメーションで見ることが出来ます。拡大してもログに追従して地図も動いてゆく優れものです。しかし、アニメーションそのものはNavin'Youにはかないません。

eTrax2
       変換前データのezTourでの走行アニメーション



  Navin'Youの走行パスの走行アニメーション

  データ変換して出来上がった走行パスをNavin'Youで走行アニメーションしている図が下図です。上のezTourと同じ軌跡を描いていることがお分かりいただけると思います。

<Navin
      データ変換したデータのNavin'You走行アニメーション



【追記】
  GPSログをアニメーション再現出来るソフトを探していたら、Google Earthで目的が果たせることが判りました。上記のログをGoogle EarthでアニメーションにしたものをYouTubeにアップしておきました。今後は、Navin'Youの走行パスをGoogle用に変換することになるかも知れません。


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